JR西日本10月ダイヤ 北近畿・南紀エリアで減便 和歌山線の粉河以西は昼間1時間1本に

JR西日本は、2021年10月2日(土)に実施するダイヤ改正において、北近畿・和歌山・南紀エリアの一部路線で列車の本数を削減します。

紀勢本線(きのくに線)などを運行しているJR西日本227系1000番台電車(ゆー63/写真AC)
紀勢本線(きのくに線)などを運行しているJR西日本227系1000番台電車(ゆー63/写真AC)

新型コロナウイルス感染症の影響により大きく落ち込んだ利用状況に合わせたダイヤとするべく、2022年春のダイヤ改正の前倒しとして実施されるものです。利用の減少率が大きい昼間時間帯を中心に西日本エリア全体では127本の列車が見直されますが、これには北近畿エリア5本、和歌山・南紀エリア14本の列車が含まれます。

北近畿エリアでは山陰本線および小浜線で列車の見直しが実施されるほか(運転時刻は下表を参照)、各路線において時刻や編成両数の見直しを行う場合があるとしています。

山陰本線では、夕方時間帯に園部駅〜胡麻駅間を運転する普通列車のうち上下各2本について、10月2日(土)以降は土休日の運転が取り止められます。加えて、城崎温泉駅発・福知山駅行の朝時間帯の列車1本は、土休日に限り城崎温泉駅〜豊岡駅間を運休し、豊岡駅始発列車として運転します。

浜坂駅〜鳥取駅間では最終列車の繰り上げが実施されます。平日のみ運転の浜坂駅23:03発、下り鳥取駅行最終列車は、浜坂駅22:44発に繰り上げられます。これにより、豊岡駅方面からの列車との浜坂駅での接続時間が現行の28分から改正後は9分に改善します。また、上り列車では、鳥取駅22:07発の浜坂駅行最終列車が鳥取駅21:45発に繰り上がります。

そのほか、小浜線では東舞鶴駅〜小浜駅間の1日あたり運転本数が現行の26本から22本に削減されます。小浜駅から東舞鶴駅までの上り始発列車は、小浜駅発車時刻が現行の5:26から改正後は6:22に繰り下げられます。また、東舞鶴駅から小浜駅までの下り最終列車は、東舞鶴駅発車時刻が現行の21:17から20:36に繰り上げとなります。

【時刻表で解説】JR西日本 2021年10月2日(土)ダイヤ見直し 北近畿・和歌山・南紀エリア

和歌山・南紀エリアでは、和歌山線および紀勢本線(きのくに線)で一部列車の運転が取り止められます(運転時刻は上表を参照)。

和歌山線では、昼間時間帯に粉河駅〜和歌山駅間で運転している列車のうち、上下各4本の運転が取り止められます。これにより、この時間帯の粉河駅〜和歌山駅間の運転本数は1時間あたり現行の2本から1本へと削減されます。

きのくに線では、紀伊田辺駅〜周参見駅間で夕方時間帯の上下各1本の普通列車が10月2日(土)以降、土休日の運転が取り止められます。また、紀伊勝浦駅〜新宮駅間でも朝時間帯の上下各1本、夕方時間帯の上下各1本の普通列車がそれぞれ土休日運休となります。